Trapper Nelson’s Indian Pack Board
2019.06.14 Friday
50~60年代頃と思われるトラッパーネルソンのパックボードです。
現代のバックパックの原型と言えるような、木製のフレームが目を引きます。
文献によれば、米国シアトルでLloyd F . Nelsonが1922年にこのパックの特許を出願し、米国でのパックの歴史の中で初めて量産された外枠パックであったとあります。
そのおよそ30年後に、KELTYがアルミフレームを採用して軽量化を図っています。
もともとは狩猟の際に、獲物を持ち帰るための木製のボードだけだったものですが、荷物を運びたかったネルソンさんが改良してキャンバスのパックを取り付けたのでしょう。
なので、本体の細長い針金を取り外すと、木製のフレームとキャンバスのパックは2つに分かれます。
Indian pack boardとあるので、古くは先住民が使っていたボードが原型になっているのかもしれません。
大きさは、少し小さめでボーイスカウトのリュックと同じようなサイズ感です。
日本の古い背負子にも通ずるところはありますが、木とキャンバスの2つの素材のバランスが面白いです。